【新人ケアマネの勉強におすすめの本】主任ケアマネ愛用手帳と入職前の準備

新人ケアマネの勉強におすすめの本と手帳、入職前の準備を主任ケアマネが解説
ケアマネ

試験には合格したけど、何を勉強すればいいかわからない…

主任ケアマネ

でも、いざ入職が近づくと「何を勉強しておけばいいんだろう」と迷いますよね。

結論からいうと、入職前の勉強は「ケアマネの仕事の流れ」をつかむだけで十分です。

そのために役立つのが、実務の流れがわかる本と、毎日持ち歩く手帳です。

私は居宅介護支援事業所の管理者として、主任ケアマネをしている現役ケアマネです。

私も新人ケアマネのころは、実務で何を学べば良いかわからずに不安でした。

そこでこの記事では、新人ケアマネを育ててきた私が、新人ケアマネの勉強と実務におすすめの本と手帳、入職前にやっておきたい準備を紹介します。

この記事を読むと、新人ケアマネが実務で使える業務の覚え方がわかります。

実務研修が終わったばかりの新人ケアマネさんに役立つ情報をまとめたので、必ず最後まで読んでください。

こんな人に読んでほしい:ケアマネ試験に合格したばかりの人、入職前に何を勉強すればいいか迷う人、一人で訪問や手続きをするのが不安な人、仕事で使う本や手帳を探している人
タップできる目次

新人ケアマネの勉強は何から始める?

新人ケアマネの勉強は試験の知識より、まず仕事の流れをつかむことから

ケアマネの資格取得までの試験勉強、実務研修でたくさん勉強をしましたが、実はケアマネは実務に就いてからが本当の勉強です。

ここではケアマネとして働き出すときに理解していて欲しい2点を挙げました。

ケアマネ登録や研修など、合格してから働き始めるまでの流れは、こちらの記事で詳しくまとめています。

まだ職場が決まっていない人の仕事の探し方も紹介しています。

ケアマネ合格後にやること完全ガイド!主任ケアマネが研修・登録・転職の流れを解説

試験の知識と実務の知識は別物

ケアマネ試験で問われるのは、介護保険制度や医療・福祉の知識です。

一方、実際の仕事で必要になるのは「初めて利用者さんに会ったら何をするか」「どの書類をいつまでに作るか」「どこに何を申請するか」といった、段取りの知識です。

つまり、試験に合格したからといって、すぐに仕事ができるわけではありません。

入職前に不安になるのは、ごく当たり前のことです。

主任ケアマネ

私自身、新人ケアマネのときに実感しました。

実務で必要な情報のほとんどは、試験勉強や実務研修では出てこないもので、実際にケアマネとして働きながら身につけていくものでした。

最初は仕事の流れをつかむだけで十分

ケアマネの仕事は、大きく見ると次のような流れで進みます。

ケアマネの仕事の流れ
  1. 相談を受ける
  2. 契約・アセスメント(利用者さんの状態や困りごとを把握する)
  3. ケアプランの原案を作る
  4. サービス担当者会議
  5. サービス開始
  6. 毎月の訪問(モニタリング)・給付管理

入職前に、細かい書き方や手続きまで覚える必要はありません。

全体の流れが頭に入っているだけで、先輩の説明がぐっと理解しやすくなります。

細かいことは、入職してから実際のケースを通して覚えていけば大丈夫です。

この「仕事の流れ」をつかむのに役立つのが、次に紹介する本です。

新人ケアマネの勉強におすすめの本と手帳

新人ケアマネにおすすめの実務の本と、主任ケアマネが愛用する手帳

ここでは、私が新人ケアマネにすすめている本と、長年愛用している手帳を紹介します。

ケアマネ実務120のポイント(入職前に読む本)

こんな人におすすめ
  • 実務研修は終わったけれど、実際の仕事の流れがイメージできない人
  • 一人で訪問や手続きをするのが不安な人

この本は、ケアマネの実務の流れが120のポイントにまとめられたテキストです(中央法規出版)。

試験勉強の本とは違い、「実際に何をするのか」がわかるので、入職前の新人ケアマネにぴったりです。

主任ケアマネ

まったくの初心者が入職したとき、この本を贈ったこともあります。

【おすすめの使い方】

STEP
入職前に一度、全部に目を通す

細かく覚える必要はありません。

ざっと読んで、仕事の流れをつかんでおくだけで十分です。

STEP
先輩の同行訪問のときに質問を準備しておく

流れを知っておくと「ここはどうするんだろう?」という疑問が出てきます。

同行訪問のときに先輩に聞けるので、学べることが一気に増えます。

STEP
持っていく書類や申請窓口を本に書き込む

必要な書類や申請先の窓口は、地域や事業所によって違います。

教わったことを本に書き込んでおくと、自分の地域専用のマニュアルになり、一人での実務がスムーズになります。

STEP
最初のうちは、利用者1人ごとのチェックに使う

新しい利用者を担当するたびに、本を見ながら抜けがないか確認します。

慣れてきたら、使わなくなっても大丈夫です。

主任ケアマネ

「慣れたら卒業できる」のが、新人向けにちょうどいいところです。

ユーキャンのケア実用手帳(入職後に持ち歩く手帳)

こんな人におすすめ
  • 予定とメモを1冊にまとめたい人
  • 訪問先で、手帳とメモ帳を何冊も持ち歩きたくない人

ケアマネになってから、2回ほど別の手帳も試しましたが、結局この手帳に戻ってきました。

今では長年愛用していて、自分なりの使い方も決まっています。

【この手帳を使い続けている理由】

メモできるスペースがとにかく多い

訪問先で聞いたことや、電話の内容をその場で書き込めます。

後ろのページがノートになっている

別のメモ帳を持ち歩く必要がありません。

予定も覚え書きも、全部この1冊で済みます。

おおよその単位数が載っている

サービス調整のときに、手元でさっと確認できて便利です。

主任ケアマネ

ケアマネの仕事は、予定とメモの管理が大事。

持ち物が1冊で済むのは、訪問が多い日にとても助かります。

単位数などは介護報酬の改定で変わることがあるので、毎年新しい版を買えるのも良い点です。

入職前にやっておくべき準備3つ

入職前の準備3つ。パソコン操作に慣れる、介護保険制度を復習する、担当地域の社会資源を調べる

本で仕事の流れをつかんだら、入職前にもう少しだけ準備をしておくと安心です。

どれも無理のない範囲でできることなので、できそうなものから試してみてください。

パソコンの操作に慣れておく

実際に使う介護ソフトは職場によって違うため、入職前に触れることは基本的にできません。

介護ソフトは事前に調べられる

入職する職場の介護ソフト名がわかれば、どんなソフトかをYouTubeやネット検索で調べることができます。

「ケアマネ 介護ソフト 使い方」などで検索すると、実際の画面や操作の流れを確認でき、入職後のイメージがつかみやすくなります。

また、どの介護ソフトでも共通して必要なのは、キーボード入力とマウス操作の基本です。

パソコンに苦手意識がある方は、無料のタイピング練習サイトで練習しておきましょう。

ケアマネに必要なパソコンスキルは、こちらの記事でまとめています。

ケアマネのパソコンスキル必須4条件!現役ケアマネが教える最低限これだけまとめ

介護保険制度の基本を復習しておく

試験勉強で覚えた知識は、時間が経つと抜けてしまいます。

実務でよく使う制度
  • サービスの種類
  • 区分支給限度基準額(要介護度ごとの上限)
  • 利用者負担の割合など

現場でよく使う知識を入職前に見直しておくと、最初の実務でつまずきにくくなります。

試験勉強で使ったテキストがあれば、該当するページを読み返すだけでも十分です。

主任ケアマネ

わからないときは、手帳を開いてその場で確認していました。

最初から全部を覚えるのは難しいので、ユーキャンのケア実用手帳を持ち歩いていました。

担当地域の社会資源を調べておく

入職する事業所の担当地域に、どんな介護サービス・医療機関・行政の窓口があるかを、事前に調べておくと役立ちます。

情報収集の方法
  • 市区町村の公式ホームページ
  • 市区町村の本庁

特に市区町村の本庁に行くと、介護保険以外の情報も得られ、無料のパンフレットなども手に入るのでおすすめです。

電子申請ができるか確認しておく

市区町村によっては、さまざまな申請を電子申請できるようにしています。

担当地域の市区町村のホームページで確認しておきましょう。

たとえば、私が担当していた地域には、介護保険以外にこんな独自のサービスがありました。

介護保険以外の、自治体独自のサービス(例)
  • 訪問理美容:1,500円/回、年間6回利用可能(要介護度制限あり)
  • ごみ収集:週2回、粗大ゴミ以外はどんなゴミでも、玄関先に出すだけ
  • おむつ助成:一定金額まで2割負担(8割引)で購入、月1回自宅へ配送(所得制限あり)

内容や金額は自治体によって大きく違います。

あなたが担当する地域にも、こうした独自のサービスがあるかもしれないので、ぜひ調べてみてください。

調べたことは『ケアマネ実務120のポイント』に書き込んでおくと、自分の地域専用のマニュアルになります。

入職後は本と手帳を「自分専用のマニュアル」に育てる

入職後は本にずっと使う情報、手帳にその年の記録を書き込み、自分専用のマニュアルに育てる

本も手帳も、買ったままでは「よくある一般的な情報」しか載っていません。

入職後に教わったことを書き足していくことで、自分の職場と地域に合ったマニュアルになっていきます。

本には「ずっと使う情報」を書き込む
  • 申請や届出の窓口(市役所の担当課、地域包括支援センターなど)
  • 事業所で決まっている書類の書き方や提出のタイミング
  • 先輩から教わった、地域ならではの手続きのコツ

一度覚えれば何年も使える情報は、本のほうにまとめておくと探しやすくなります。

手帳には「その年の仕事の記録」を残す
  • 訪問や会議の予定
  • 電話や訪問で聞いたことのメモ
  • 後ろのノートページに、関係機関の連絡先やよく使う情報
主任ケアマネ

「来年も使う」情報は、本に書き写しておきましょう。

手帳は毎年買い替えるので、メモはその年で手元から離れてしまうからです。

利用者さんの情報の扱いには注意

手帳には利用者さんの予定やメモを書き込むことになります。

置き忘れや紛失がないよう、持ち歩き方や保管場所は事業所のルールに合わせておきましょう。

よくある質問

新人ケアマネのよくある質問。入職前の勉強は必須か、本は何冊必要か、スマホで予定管理してよいか
入職前に勉強しないとダメですか?

必須ではありません。

ただ、仕事の流れを一度ざっと見ておくと、入職後の最初の数週間がかなり楽になります。

完璧を目指さず、本を一通り読んでおく程度で十分です。

試験勉強で使ったテキストは使えますか?

制度の確認用としては使えます。

ただ、試験のテキストには実務の段取りはほとんど載っていないので、実務向けの本と使い分けるのがおすすめです。

介護保険制度は改正で内容が変わるため、古いテキストを使うときは最新の情報と照らし合わせてください。

本はいつ買えばいいですか?

ケアマネの仕事に就くことが決まったら、すぐに買っておくのがおすすめです。

入職前に予習のつもりで一度読んでおくと、最初の実務で慌てずにすみます。

本は何冊くらい必要ですか?

最初は1冊で十分です。

何冊も買うより、1冊に書き込みながら使い込むほうが身につきます。

足りないと感じたら、そのとき困っている分野の本を追加すれば大丈夫です。

ケア実用手帳はいつ買えばいいですか?

ユーキャンのケア実用手帳は、毎年10月に新しい版が発売されます。

私は毎年10月になったら、ネットで新しい版を購入しています。

単位数などは改定で変わることがあるので、毎年買い替えるのがおすすめです。

手帳ではなく、スマホで予定管理してはダメですか?

ダメではありません。

事業所によっては、予定管理のソフトを使っているところもあります。

ただ、訪問中に利用者さんやご家族の前でスマホを操作し続けると、話をきちんと聞いていないように見えてしまうことがあります。

紙の手帳なら、話を聞きながら自然にメモが取れます。

まとめ

まとめ。入職前は本で仕事の流れをつかみ、入職後は手帳で予定とメモをまとめ、書き込んで自分専用に育てる

新人ケアマネの勉強は、まず「仕事の流れ」をつかむことから始めれば十分です。

この記事のポイント
  • 入職前は『ケアマネ実務120のポイント』で、仕事の流れをざっとつかむ
  • 入職後は『ユーキャンのケア実用手帳』で、予定とメモを1冊にまとめる
  • 教わったことを書き込んで、本と手帳を自分専用のマニュアルに育てる

本と手帳が手元にあるだけで、一人で動くときの不安はかなり小さくなります。

入職後、職場でどう動けばいいか、先輩とどう関わればいいかについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

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この記事を書いた人

ケアマネ経験14年、現在、主任ケアマネ歴7年、居宅介護支援事業所の管理者として勤務。元職は介護福祉士で在宅介護を中心に現場勤務していました。長年の介護業界経験から、介護現場やケアマネとして働く人の気持ちを理解できるスタッフの相談役として、一人一人が働きやすい職場で活躍できるようお手伝いします。

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