ケアマネ第2表の文章が思いつかない・・・
ニーズや目標の表現がいつもワンパターン・・



計画書の第2表の文章を考えることに時間がかかって、特に大変ですよね
ケアマネの仕事で1番時間を取られるのが書類業務です。
中でも居宅サービス計画書の第2表は、ニーズ・長期目標・短期目標・サービス内容と考える項目が多い。
文章づくりに頭を悩ませるケアマネは本当に多く見られます。
実はこの第2表の文章づくりこそ、チャットGPT(ChatGPT)が1番力を発揮する場面です。
私はケアマネ業務14年、現在は主任ケアマネとして、居宅介護支援事業所の管理者をしています。
この記事では、私が実際にチャットGPTを業務に活かしている内容と手順、利用の注意点をまとめました。
- 第2表の文章の質が上がった
- 居宅サービス計画書の作成時間が大幅に削減できた
- 担当者会議録や事例検討資料も作れるようになった
AIに苦手意識がある方にもわかるように、専門用語をかみくだいて解説します。
書類の作成時間の残業へのストレスを減らしたいケアマネさんは、ぜひ最後まで読んでください。


チャットGPTを活用して事務効率を上げるなら、職場環境を見直すことも一つの手段です。
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チャットGPTとは?ケアマネ業務向けに解説


チャットGPT(ChatGPT)は、文章で質問や相談を入力すると、AIが自然な文章で答えてくれるサービスです。
アメリカのOpenAI社が提供していて、無料で始められます。
スマホアプリ版、パソコンブラウザ両方で使えるので、事業所や訪問の合間に利用できます。
1番の違いは、Google検索は「情報を探す道具」、チャットGPTは「一緒に考えて文章まで作ってくれる」事です。
介護業界でも活用は広がっていて、公的機関でもチャットGPTの活用研修が開催されています。
独立行政法人福祉医療機構(WAM NET)でも、介護事業者のチャットGPT活用が紹介されました。
「AIなんて若い人のもの」と思うかもしれませんが、操作はLINEとほぼ同じ。
文章を打って確定すれば送信されるだけなので、パソコンが苦手な方でも大丈夫です。
ケアマネに必要なパソコンスキルについてはこちらの記事を読んでください。
ケアマネのパソコンスキル必須4条件!現役ケアマネが教える最低限これだけまとめ
ケアマネがチャットGPTを使える業務6選


チャットGPTがケアマネ業務で役立つ場面は、想像以上にたくさんあります。代表的な6つを紹介します。
居宅サービス計画書第2表の文例作成
1番のおすすめがケアマネの業務で最も時間がかかる書類「居宅サービス計画書」です。
利用者の状況を伝えると、ニーズ・長期目標・短期目標・サービス内容の文例を提案してくれます。



詳しい手順は次の章でたっぷり解説します。
支援経過記録の要約と清書
訪問内容を箇条書きで入力して「支援経過記録として整えてください」と送信すると、チャットGPTが下書きを作ってくれます。
モニタリング訪問が続いた日の記録残しがグッとラクになります。
サービス担当者会議録の作成
会議中に取ったメモを箇条書きで入力して「サービス担当者会議の要点としてまとめてください」と依頼するだけ。
検討項目ごとに整理された会議録の下書きができます。
発言者の名前はそのまま入力せず、デイサービス相談員・訪問看護師のように職種へ置き換えるのがコツです。
あとは検討内容と結論を確認して整えれば、会議当日のうちに第4表が仕上がります。
照会文や依頼文などの文書づくり
主治医への照会文、サービス担当者会議の照会、関係機関への依頼文など、かしこまった文書の下書きが得意です。
「失礼のない文章になっているかな…」と悩む時間がなくなります。
医療用語や制度の下調べ
利用者の病名や薬について「ケアマネ向けにやさしく説明して」と頼めば、医学書を開かなくても概要がつかめます。
ただし後述するとおりAIは間違うこともあるので、大事な情報は必ず公的サイトなど一次情報で確認する事です。
事例検討や研修資料のたたき台
事業所内の勉強会資料や事例検討のまとめなど、ゼロから作るのは気持ちも重くなりますよね。
箇条書きリストをチャットGPTに送信すれば、下書きができるので、編集と仕上げに集中できます。
管理者や主任ケアマネには特にありがたい使い方です。
実体験!第2表がラクになるチャットGPT活用4ステップ


ここからが本題です。私が実際にやっている、第2表づくりへのチャットGPT活用手順を紹介します。
ポイントは、ケアプランをゼロからAIに作らせるのではなく「決まった内容の文章化」をすることです。
チャットGPTがうまく使えるかどうかは、指示がうまく出せるかで決まるのです。
STEP1:アセスメントでサービス内容はほぼ決まっている
アセスメントで利用者や家族から「デイサービスを利用したい」「お風呂を手伝ってほしい」など希望が出ます。
そこにケアマネとして必要な支援を提案すると、この時点で利用する介護サービスの内容はおおよそ固まります。
実はここが1番時間のかかる部分であり、チャットGPTに手伝ってもらえる部分なんです。
STEP2:決まった内容を文章にして相談する
アセスメントで把握した状況と、決まったサービス内容を文章でチャットGPTに伝えて、第2表の文例を出してもらいます。
チャットGPTには、利用者の名前や住所は絶対に入力しません。
「80代女性・独居・変形性膝関節症」のように、個人が特定されない形に要約して入力するのが鉄則です。
STEP3:チャットGPTへコピペで使える文章例
計画書の第2表へ使える、チャットGPTへコピーする指示文(プロンプト)を書きました。
以下の枠内を全部コピーして、チャットGPTに貼り付けて、内容を編集したらできます。
あなたは経験豊富な主任ケアマネジャーです。
以下の利用者の状況をもとに、居宅サービス計画書第2表の文例を3パターン作ってください。
出してほしい項目
・生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
・長期目標
・短期目標
・サービス内容
条件
・本人や家族の言葉に近いやさしい表現にする
・目標は達成できたか確認できる具体的な内容にする
・目標にサービス名を入れない
【利用者の状況】
80代女性。独居。変形性膝関節症で歩行が不安定になり、屋内で2回転倒した。
本人は自分の足でトイレに行きたい、住み慣れた家で暮らし続けたいと話している。
長女が週1回訪問。デイサービスと福祉用具の利用がほぼ決まっている。
送信すると、数十秒でニーズから目標までの文例が3パターン出てきます。
「もっとやわらかい表現」「短期目標を6か月で達成できる内容」と追加で頼めば、何度でも書き直してくれます。
STEP4:出てきた文例をケアマネの目で仕上げる
チャットGPTの答えはあくまで下書きです。次の視点で必ず仕上げをします。
・本人が実際に話した言葉に置き換える
・目標の期間をその人の状態に合わせて調整する
・地域や事業所の実情に合わない内容を直す
・サービス担当者会議で本人や家族と共有して確認する
私の実感では、今まで30分かかった文章づくりも、下書きが1分で出てくるようになりました。
3パターンと指定する事で、良い表現を選択できるので、作成時間と文章の質が大きく変わりました。
第2表づくりが「ゼロから書く仕事」から「選んで磨く仕事」に変わるイメージです。
長くケアマネをしているとワンパターンになりがちな文章が、AIの文例からいい表現を学べます。
慣れたら第1表の援助方針にも応用できる
第2表で使い方に慣れてきたら、第1表への応用もおすすめです。
第1表の「総合的な援助の方針」や本人・家族の意向欄も、同じやり方で文例を出してもらえます。
アセスメントの内容を要約して「第1表の総合的な援助の方針の文例を作って」と頼むだけ。
本人の想いと家族の想いが少し食い違っているケースでも、両方に配慮したバランスの良い表現をまとめてくれます。



まずはこの記事の4ステップで第2表から始めて、少しずつ使える場面を広げていきましょう。
チャットGPTを使うときの注意点4つ


便利な一方で、ケアマネとして絶対に守るべきルールがあります。
チャットGPTの注意点を守らないと、重大なAI事故につながりかねないので、必ず読んでください。
利用者の名前や住所など個人情報は入力しない
1番大事な注意点は個人情報は、絶対に入力しない事!
個人情報とは利用者の氏名・住所・生年月日・電話番号・事業所名などの特定される内容です。
無料のAIサービスは、入力した内容がAIの学習に使われる可能性があります。
個人情報をそのまま入力すると、個人情報保護法に触れるおそれも指摘されています。
入力するのは「80代女性・独居・要介護2」のように、誰のことか特定できない形に要約した情報だけ。
個人情報の入力回避を徹底すれば、リスクは大きく下げられます。
入力内容を学習させない設定にする
チャットGPTには、入力した内容をAIの学習に使わせない設定(オプトアウト)があります。
設定画面のデータコントロールから「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにするだけです。
業務で使うなら、最初に必ず設定しておきましょう。



設定画面の表示や名称は変更するので、公式サイトで必ず確認してください。
もっともらしいウソをつくことがあると知っておく
AIは、事実と違う内容を自信満々に答えることがあります。
ハルシネーションと呼ばれる現象で、特に介護報酬・制度・医療の情報は要注意です。
制度改正の内容などは、必ず厚生労働省などの一次情報で確認してください。
文章づくりは得意でも、調べものは間違えることがあります。
チャットGPTの特徴を知って利用することで、便利に安全に使えます。
職場のルールを確認してから使う
法人によっては、生成AIの業務利用にルールを設けていたり、禁止していたりする場合があります。



私も管理者の立場からおすすめするのは、まず職場の方針を確認してから使うことです。
ルールがない職場なら「個人情報は入力しない」を徹底したうえで、上司にひと言伝えておくと安心です。
チャットGPTは無料版と有料版どっちがいい?


結論、無料版で十分実用的に使えます。
第2表の文例作成や記録の清書は無料版で使用して、自分の業務に合うかどうかを試してみてください。
使っていく上で利用回数の制限や性能に物足りなさを感じたら、有料版(月20ドル・約3,000円)を検討すればOK。



私は無料版を使っています。ケアマネ業務は無料版で困ることはありません。
チャットGPTを訪問や外出のスキマ時間に使うなら通信環境も大切です。
私はモバイルWi-Fiを持ち歩いて、どこでも書類仕事ができるようにしています。
私が利用しているモバイルWi-Fiの内容はこちらの記事を読んでください。
【ケアマネのネット環境】モバイルWi-Fiおすすめ3選と選び方を解説
チャットGPTを活かせるかは職場環境で決まる


ここまで読んで「便利そう。でもうちの職場では無理かも…」と感じた方もいるはずです。
実際、チャットGPTでどれだけ効率化しても、環境が整っていない職場では効果が半減します。
・記録も計画書も紙とFAXが中心
・1人1台のパソコンやタブレットがない
・担当件数がいっぱいで新しいことを試す余裕がない
こういう職場だと、せっかくのAIも宝の持ち腐れになりがちです。
逆に、ICTに前向きな職場ならAI活用の効果は倍増します。求人を見るときは、次の点をチェックしてみてください。
・ICTやケアプランデータ連携システムの導入に積極的か
・ノートパソコンやタブレットが個人に貸与されるか
・担当件数に余裕があるか
・残業時間はどのくらいか
こうした職場の内部事情は、求人票だけではなかなかわかりません。
転職サイトの担当者へ「ICT化が進んでいる居宅を探している」と伝えると、条件に合う職場を探してもらえます。
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まずは相談だけでも利用できます!
チャットGPTについてよくある質問
- スマホだけでも使えますか?
-
使えます。App StoreやGoogle Playで公式アプリを入れるだけです。
似た名前の偽アプリもあるので、提供元がOpenAIになっているかを確認してください。
- 第2表をAIに作らせるのは手抜きになりませんか?
-
なりません。
ケアプラン原案の作成はケアマネの業務ですが、チャットGPTが作るのはあくまで下書きです。
アセスメントも、内容の判断も、本人や家族との合意も、すべてケアマネが行います。
ワープロや文例集と同じ、仕事道具の1つと考えてください。
- うっかり個人情報を入力してしまったら?
-
まず該当のチャット履歴を削除し、学習させない設定になっているかを確認してください。
そのうえで、職場のルールに沿って上司に報告しましょう。
送信する前に固有名詞が入っていないか見直すクセをつけるのが1番です。
- AIが進化したらケアマネの仕事はなくなりますか?
-
私はなくならないと考えています。
AIが得意なのは文章づくりや情報整理までです。
利用者や家族の表情を読み取り、本音を引き出すのは人間のケアマネにしかできません。
書類をAIに手伝ってもらい、対人援助に時間を使えるとケアマネの価値上がっていきます。
まとめ:チャットGPTはケアマネ書類業務の秘書役


最後に、この記事のポイントをまとめます。
・チャットGPTが1番活きるのは第2表の文章化
・アセスメントで決まったサービス内容で、文章化をAIが担当する
・文例は下書き。仕上げと責任はケアマネが持つ
・利用者の個人情報は絶対に入力しない
・ケアマネ業務はチャットGPT無料版で十分実用的
書類の時間が減れば、利用者と向き合う時間と自分の時間が増えます。
まずは架空の事例でいいので、1回試してみてください。「これなら使える」と実感できるはずです。
そして、AIを活かせるかどうかは職場環境しだいです。
書類に追われ続ける毎日を変えたい方は、ICT化が進んだ働きやすい職場に移るのも選択肢の1つですよ。
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