ケアマネ・フリーランスの現実!14年の主任ケアマネがリスクと収入を本音で解説

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ケアマネ

ケアマネでフリーランスになるって、どうやったらいいの?
自由に働けるって本当?

主任ケアマネ

私も一時期フリーランスへの転身を考えたことがあります。その時に分かったのは、想像していたのとは少し違っていました。

私はケアマネとして13年働いている主任ケアマネです。

今は居宅介護支援事業所の管理者として勤務しています。

この記事では、私が実際に調べた、ケアマネのフリーランスについて知り得た内容をまとめました。

フリーランスケアマネの収入・手続き・リスクと、「自分はどちらに向いているか」を判断するための基準まで包み隠さずお伝えします。

ケアマネのフリーランスへの道をわかりやすくまとめています。

フリーランスへの転身に興味がある人は、必ず最後まで読んでください。

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ケアマネのフリーランスとは?一人ケアマネの実態

ケアマネのフリーランスとは、自分で居宅介護支援事業所を立ち上げて運営する「一人ケアマネ(管理者兼介護支援専門員)」のことを指します。

会社員ケアマネとの主な違いは以下のとおりです。

会社員ケアマネとの比較

会社員フリーランス
雇用形態雇用契約あり自分で開設・運営
収入源給与収入介護報酬に応じる
自由度勤務先の方針に従う自己判断・決定権あり
事務作業総務担当者が行う全て自分で行う

一見「自由に見える」フリーランスですが、実態は「小さな事業主」として経営者になります。

フリーランスケアマネの収入はいくら?件数×単価でシミュレーション

フリーランスケアマネの収入は、「担当件数 × 介護報酬単価」で決まります。

【月収シミュレーション例】
・担当20件:約20〜25万円(開業初期・経費引き後はさらに減)
・担当35件:約35〜45万円(上限付近・会社員でもこのくらいは担当する)
・担当40件(上限):約45〜55万円(理想値・忙しいが経営は安定する)

ただし、ここから国民健康保険・国民年金・所得税・事務所家賃・通信費などの経費が引かれます。

会社員時代に「手取り30万円」だった人が、フリーランスで同じ手取りを得るには担当40件近くが必要です。

経費の内訳を知っておくことで、どのくらいの仕事をする必要があるのか計算できます。

毎月の経費

・国民健康保険料:月2〜4万円(前年収入による)
・国民年金保険料:月約1.7万円
・事務所家賃:月3〜8万円(自宅兼用なら一部計上可)
・通信費(スマホ・モバイルWi-Fi):月1〜2万円
・システム利用料(ケアプラン作成ソフト):月1〜2万円
・交通費・その他:月1〜2万円

合計すると月10〜20万円前後の固定費が発生します。

たとえば担当30件で月収35万円だとしても、経費15万円を差し引くと手取りは20万円。

会社員ケアマネの平均手取りと比較するとかなり厳しい水準です。

賞与・退職金・有給休暇がない、社会保険料は法人として従業員・事業主分の両方を負担することになります。

そのため「表面上の収入が同じ」でも、実質的な手取りは会社員より下がりやすいことを知っておいてください。

独立前のチェック:生活に必要な月収から逆算して、何件担当すれば達成できるかを計算すること

収入の詳細なシミュレーションはこちらの記事で詳しく解説しています。

一人ケアマネの収入は実際いくら?手取り・税金まで含めたリアルな数字を解説

フリーランスケアマネになるための手続き

フリーランスで働くには、居宅介護支援事業所の指定を都道府県から受ける必要があります。

都道府県への手続きの流れは以下の通りです。

STEP
法人を設立

株式会社・合同会社・NPO法人を選択。

個人事業主では居宅介護支援事業所の指定が受けられません。

STEP
事務所の確保

自宅兼事務所も可能で、指定を受けるには設備規定があります。

STEP
市区町村へ指定申請

たくさんの書類と審査の過程で、申請から指定まで約4ヶ月かかります。

STEP
開業

指定決定後から営業活動が可能です。

主任ケアマネの資格がない場合は管理者になれない都道府県もあります(2021年度以降の経過措置確認)。

また、法人設立費用・事務所費用で開業前に数十万〜100万円程度の初期費用がかかるのが一般的です。

ケアマネのフリーランス!3つのリスク

独立を考えるなら、事前に知っておくべきリスクが3つあります。

【リスク①】収入が件数に完全連動する
利用者が減ると収入がそのまま下がります。入院・死亡・他事業所への移動が重なる時期は月収が一気に落ちることも。会社員のような「固定給の安心感」はありません。

「稼ぎどき」が限られている

居宅ケアマネの担当件数には上限(原則35件、逓減制あり)があります。

つまり、どれだけ頑張っても収入の天井が決まっています。

昇進や昇給が無く、フリーランスケアマネは件数上限に縛られるため、収入を増やす手段がほとんどありません。

【リスク②】孤立しやすい
一人で判断・対応する場面が増えます。困ったときに気軽に相談できる同僚がいない状況は、精神的な負担になりやすいです。ベテランでも「孤独」を理由に廃業するケースは少なくありません。

「相談できない」ことの怖さ

現場や利用者家族とのトラブル・医療連携の判断など、ケアマネの仕事は判断を求められることが多くです。

組織に属していれば上司や同僚に相談できますが、一人ケアマネにはその仕組みがありません。

外部の主任ケアマネによる指導・支援体制(運営基準)はありますが、「日常的に相談できる環境」とは異なります。

【リスク③】事務負担が想定以上に重い
給付管理・請求業務・法人の経理・各種報告書など相談援助以外の業務が大幅に増えます。「ケアマネの仕事をしたくて独立したのに、事務に追われる」という声は非常に多いです。

法改正への対応も一人でやる

介護保険制度は毎年春や3年に一度など、定期的に改正されます。

報酬改定・書類様式の変更・新しい加算要件の確認など、組織ならチームで対応できます。

逆にフリーランスは自分一人で情報収集・対応しなければなりません。

制度改正や申請書式などの変更をこまめにチェックできない人には、特に大きな負担となります。

独立後に後悔しやすい失敗パターンについては、こちらの記事も参考にしてください。

ケアマネ独立で失敗する2つの理由と失敗を避ける事前準備リスト

フリーランスvs会社員ケアマネ、あなたはどちらに向いている?

リスクを踏まえた上で、「それでも自分はどちらが向いているのか?」を判断するための基準をまとめました。

【フリーランス向きの人】
・担当利用者を自分で選べる環境で働きたい
・経営・事務作業も含めて「全部自分でやりたい」という意欲がある
・既に地域の関係機関とのネットワークが十分ある
・収入が多少不安定でも精神的に耐えられる貯蓄・家族状況がある
・主任ケアマネ資格を持ち、管理者要件を満たしている

【会社員ケアマネ向きの人】
・収入の安定を最優先にしたい
・同僚や上司と相談しながら仕事を進めたい
・事務・経理・法人運営は誰かに任せて、ケアマネ業務に専念したい
・育児・介護など、生活上の変動が大きい時期にある
・昇進や昇給を狙いたい

私は14年間ケアマネとしてで働き、独立も真剣に考えて経営の内容を詳しく調べました。

その結果、私が会社員として働き通すことを選んだ理由を断言します。

「独立は自由に仕事ができる、会社員は収入の安定と昇給が可能」です。

会社員として条件の良い職場に転職する方が、収入・安定・やりがいの目的を達成できるのです。

\会社員ケアマネとして、より良い環境を探したい方へ/

転職するかどうかはあとで決めてOKです。

ケアマネ継続14年でも私が独立しない理由3選

私自身、ケアマネ14年の主任ケアマネとして働き、一時期は真剣に独立を考えました。

居宅介護支援事業所の管理者、請求業務対応、地域での営業力で新規獲得の全てを一人でできます。

でも、最終的に会社員を続けることを選んだ、独立しない理由3つをお伝えします。

①収入の天井が見えてしまった

担当件数に上限がある以上、独立しても収入を大きく伸ばすことはできません。

管理者として組織内で昇格する方が収入面では合理的だと判断しました。

②「相談できる環境」の価値に気づいた

自分の担当での判断に迷った時、すぐに仲間に話を聞いてもらえる環境は、精神的な安全網として非常に大きい。

相談援助の安心を手放してまで独立するメリットが見当たりませんでした。

③転職で十分に「自由度」が手に入った

収入アップが狙える大職場に転職することで、「自分のやり方でケアマネをする」という目標が達成できました。

今の職場では管理者手当、担当件数に応じたインセンティブ制と、仕事量に見合った報酬があります。

勤務はフルリモート、フレックス制、有給取得も自由です。

フリーランスでなければ自由になれないというわけではないと気づいたのです。

主任ケアマネ

あなたが「フリーランスに憧れる理由」が何かを一度整理してみてください。

自分が求めるものが何かを整理することで、転職という選択肢の方がずっと近道になることもあります。

副業としてのフリーランスは可能か?

「完全独立ではなく、副業としてフリーランス活動はできないか?」という声もよく聞きます。

結論としては、居宅介護支援事業所を副業で運営することは現実的に無理です。

ケアマネ業務が副業ではできない理由3選

・事業所の指定を受けるには常勤換算の人員配置が必要
・法人設立・事務負担が副業として維持するには重すぎる
・本業の勤務先との兼業規定に抵触する場合がある

一方で、ケアマネの資格・知識・経験を活かした「副業」はほかにも選択肢があります。

主任ケアマネ

本業のケアマネで会社員収入を確保して、副業をはじめるのが一番安定してます。

本業に支障をきたさない形で収入を得る方法についてはこちらの記事をご参照ください。

資格を活かして収入アップ!おすすめ副業5選と始め方3ステップ

フリーランスが難しいと感じたら、転職という選択肢

「フリーランスに憧れていたけど、やっぱりリスクが大きいな…」と感じた方へ。

転職という選択肢は、決してネガティブではありません。

むしろ、条件の良い職場に移ることで「自由で安定した収入」を実現しているケアマネは多くいます。

・小規模な居宅事業所への転職で裁量が増える
・管理者ポジションで年収アップ
・在宅ワーク可の事業所で柔軟な働き方を実現

転職活動は、無料の転職サービスを使えばリスクもストレスもなくスタートできます。

私が利用した14年の経験から自信を持っておすすめできるサービスを紹介します。

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会社員ケアマネは職場環境を選べば、在宅ワークで自由に働くことができます。

【実録】ケアマネは在宅ワークできる?月40件担当の主任ケアマネが教える条件と職場の選び方

よくある質問

ケアマネのフリーランスは増えていますか?

小規模事業所(管理者1人)の数は増加傾向にあります。

しかし廃業数も多く、実態は「独立しやすいが、継続には工夫が必要」です。

主任ケアマネじゃ無くてもフリーランスになれますか?

2021年度以降、原則として管理者は主任ケアマネ資格が必要になりました。

経過措置もありますが、都道府県によって異なるため事前確認が必須です。

主任ケアマネ

会社員のうちに主任ケアマネを取得することを強くお勧めします。

フリーランスになると年収は上がりますか?

ケアマネ事業所の収入は担当件数が全てです。

あとは地域加算・経費によって大きく変わります。

会社員時代と同等以上を稼ぐには、担当35件以上を安定的に維持することが目安になります。

開業後、だれでも利用者は増やせますか?

地域の病院・包括支援センター・医療機関への営業が基本です。

既存のネットワークがないと利用者の獲得に時間がかかり、開業初期の収入が不安定になります。

主任ケアマネ

会社員の頃から自分の顔を売り、ネットワークを作ることが重要です

フリーランスになることの魅力は何ですか?

一番大きいのは、会社の規則も収入も自分が全て作るという自由さです。

自由な働き方ができることで、精神的なゆとりが確保できます。

ケアマネがフリーランスで働くには?のまとめ

ケアマネのフリーランスは、自由度が高い一方で、収入の不安定さ・孤立・事務負担という3つのリスクが伴います。

この記事のポイントをまとめます。

・フリーランスとは「自分で事業所を立ち上げる小さな経営者」
・収入は担当件数に完全連動し、経費を差し引くと会社員より低くなりやすい
・フリーランスが向いている人と向かない人は明確に分かれる
・ケアマネを副業とする運営は現実的に難しい
・転職でも「自律性の高い働き方」は十分実現できる

「フリーランスに向いていないかも」と感じた方は、転職という選択肢も検討してみてください。

無料で使える転職サービスを活用すれば、今より条件のいい職場が見つかるかもしれません。

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この記事を書いた人

ケアマネ経験14年、現在、主任ケアマネ歴7年、居宅介護支援事業所の管理者として勤務。元職は介護福祉士で在宅介護を中心に現場勤務していました。長年の介護業界経験から、介護現場やケアマネとして働く人の気持ちを理解できるスタッフの相談役として、一人一人が働きやすい職場で活躍できるようお手伝いします。

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