介護士Aさん未経験でケアマネになっても、本当にやっていけるの?
こんな不安を抱えながら、この記事にたどり着いてくれたと思います。



未経験のケアマネは確かに厳しいです。
でも、乗り越えられない厳しさではありません。
私はケアマネ歴14年、主任ケアマネ歴7年の現役ケアマネです。
これまで何人もの未経験ケアマネを育ててきました。
辞めてしまった人も、成長して立派な主任ケアマネになった人も、両方見てきました。
この記事では、「なぜ厳しいのか」「後悔する人はどんな人か」「どう乗り越えるか」を包み隠さず伝えます。
未経験ケアマネの転職を考えている方は、ぜひ最後まで読んでください。
- ケアマネが自分にできるか知りたい
- 現場とケアマネどちらがいいか迷う
- ケアマネに転職した後に後悔したくない
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未経験ケアマネが「厳しい」と言われる6つの理由


ケアマネは取得した瞬間から「専門職」として現場に立ちます。
でも、実務経験がゼロの状態で、いきなり一人前を求められる職場も少なくありません。
まずは「未経験ケアマネがなぜ厳しいのか」を正直に解説します。
①業務範囲が広すぎて、何から覚えればいいかわからない
居宅ケアマネの仕事は、介護サービスの手配だけではありません。
・住宅改修の手続き
・家族間のトラブル対応
・医療機関との連絡調整
・退院支援
・経済的な困窮への対応
これらすべてが「ケアマネの仕事」になる可能性があります。
介護保険外の話になることもあり、地域の社会資源の知識がないと途端に行き詰まります。
最初は「どこまでが自分の仕事なのか」の線引きすら難しく感じる人が多いです。



ケアマネは介護保険外のサービスや制度についても提案できる知識が必要な場面が多いです。
②医療・介護・制度の知識を同時に求められる
利用者の病名や服薬内容を把握し、それに合った介護サービスを組み合わせ、介護保険の給付管理も行う。
これをいきなり全部こなせる人はほぼいません。
安心してほしいのは、最初から完璧な知識は要りません。
わからないことを調べ続ける習慣さえ身につければ、未経験でも十分に成長できます。
③利用者・家族・事業所・行政、全員の調整役になる
「本人は施設に行きたくないが、家族は施設を希望している」
「サービス事業所と家族の間で意見が食い違っている」こういった状況を日常的に経験します。
全員を満足させることはできないので、着地点を探しながら調整するのがケアマネの仕事です。
人間関係の板挟みが精神的なストレスになりやすく、未経験のうちは特につらく感じます。
④業務の流れや優先順位が試験や研修では学べない
ケアマネ試験の勉強では「制度の知識」は学べますが、「今日何を優先すべきか」は学べません。
朝イチで利用者の体調悪化の連絡が入り、午後には家族から「サービスを変えたい」と言われ、夕方には給付管理の締め切りが迫っているこんな日が続きます。
業務の流れがつかめるまでの最初の3〜6ヶ月が、最も「厳しい」と感じやすい時期です。
⑤電話対応とマルチタスクがストレスになる
ケアマネはデスクワーク中心のイメージがあるかもしれません。
しかし実際は電話対応と訪問で1日のほとんどが埋まります。



しかも電話の内容は事前にわかりません。
「利用者が転んだ」「訪問介護が来なかった」「病院から退院日の連絡が来た」など急な連絡も。
突然の相談に即座に判断を求められます。
⑥相談できる環境がない職場だと一人で抱え込む
事業所の先輩ケアマネが不在、忙しすぎて話しかけられない環境だと、判断に迷ったとき誰にも聞けません。
そのまま一人で抱え込み、精神的に追い詰められて辞めてしまう。
このパターンが一番もったいないと感じています。



いつでも相談できる職場の人間関係があれば、ほとんどのことが解決します。
未経験ケアマネが後悔しやすい人の4つの特徴


厳しい環境でも乗り越えられる人と、早期に辞めてしまう人には、いくつかの違いがあります。
自分に当てはまるものがないか確認してみてください。
①「介護現場の感覚」が抜けきらない人
介護現場では「困っている人をすぐ手伝う」が正義でしたがケアマネは違います。
「本人が自分でできることは手を出さない」「自立を支援する」ことが仕事の軸になります。
現場歴が長い人ほど、この切り替えに時間がかかります。
「やってあげたい」気持ちを抑えて、本人の力を引き出す関わり方に慣れるまでが最初の壁です。
②何でも一人で抱え込む人
「未経験なんだから迷惑をかけたくない」という気持ちは理解できます。
しかしわからないことを一人で抱えているほうが、利用者への対応が遅れたり、判断ミスにつながります。
「聞く」ことは迷惑ではなく、仕事の一部だと早めに割り切ることが大切です。



ベテランケアマネは役割分担を作って、1人で抱え込まない環境を作ります。
自分のケアマネ業務でも先輩ケアマネや現場のスタッフの力を借りることも大切な業務のひとつなのです。
③パソコン操作が大の苦手な人
ケアマネの仕事は日常的にパソコンを使用します。
ケアプランの作成、モニタリング記録、給付管理はすべて介護ソフトを使います。
医師との連携書類やメールなど、パソコン操作をすることが日常的です。
「パソコンを触ったことがない」レベルだと、最初の数ヶ月は業務そのものより入力作業で消耗してしまいます。
④スケジュール管理が自分でできない人
ケアマネの仕事は毎日することが違い、決まったルーティンがありません。
毎日、毎月のスケジュールを自分で組み立て、優先順位を判断しながら動く必要があります。
「言われたことをこなす」スタイルから、「自分で考えて動く」スタイルへの切り替えが必要です。
受け身な仕事の仕方に慣れすぎていると、この変化に戸惑う人が多いです。
それでも未経験からケアマネになるメリット4選


「厳しい」ことばかり書いてきましたが、乗り越えた先には確かなメリットがあります。
私自身、介護現場からケアマネに転じて本当に良かったと感じています。
①身体介護がなく、長く働き続けられる
介護職の離職理由の上位は「体力的な限界」です。
ケアマネになれば、腰痛や体力の消耗から解放されます。
60代・70代の現役ケアマネもいるほどで、体力が落ちても続けられるケアマネは介護業界で長く働けます。
②土日祝休み・日勤のみが基本
交代制シフト、夜勤、土日出勤など、介護現場では当たり前だったことが、居宅ケアマネになると大幅に減ります。
子育て中の方や、家族との時間を大切にしたい方にとって、働き方の自由度は大きな魅力です。



自分の予定を自己管理できるので、有休も取りやすいです。
③給料が介護職より上がりやすい
専門職として位置づけられるため、基本給そのものが高く設定されている事業所が多いです。
また、担当件数が増えるにつれて手当がつく、インセンティブ制度をとっている職場もあります。
収入面でのステップアップを狙うなら、ケアマネへの転職は有効な選択肢です。
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④経験を積むほど、仕事が安定して楽になる
最初の1年が一番きつい。これは間違いありません。
しかし経験を積むほど判断が早くなり、精神的な余裕が生まれます。



私を含めて未経験からスタートした多くのケアマネが、「あのとき辞めなくて良かった」と言っています。
ケアマネ業務を早く楽にして、楽しく働く方法は、わからないことを放置しないことです。
ケアマネ試験合格後から入職前にやっておくべき3つのこと





試験には合格したけど、入職まで何をすればいいかわからないんです・・・



試験に合格して、実務研修も終わったら、いよいよ入職ですね。
入職前にやっておく準備をご紹介しますね。
①パソコンの操作に慣れておく
実際に使う介護ソフトは職場によって異なるため、入職前に触ることはできません。
「ケアマネ 介護ソフト 使い方」などで検索すると、実際の画面や操作の流れを確認でき入職後のイメージがつかみやすくなります。
また、どの介護ソフトでも共通して必要なのはキーボード入力とマウス操作の基本です。
パソコンに苦手意識がある方は、無料のタイピング練習サイトで練習しておきましょう。
無料のタイピング練習サイト:「寿司打」「マイタイピング」他多数ありますよ。
②介護保険制度の基本を復習しておく
試験勉強で覚えた知識は、時間が経つと抜けてしまいます。
現場でよく使う知識を入職前に見直しておくと、最初の実務でつまずきにくくなります。



私は最初から全ての内容を覚えるのは難しいので、持ち歩きできる冊子を携帯していました。
③担当地域の社会資源を調べておく
入職する事業所の担当地域にどんな介護サービス・医療機関・行政窓口があるかを事前に調べておくと役立ちます。
- 市区町村の公式ホームページ
- 市区町村の本庁
特に市区町村の本庁に行くと、様々な介護保険以外の情報も得られ、無料のパンフレットなども入手できるのでお勧めです。
市区町村によっては、様々な申請を電子申請可能にしているので、気になるものは調べてみましょう。



私の地域で特に高齢者を手助けする介護保険外の情報を一部紹介します。
- 訪問理美容:1,500円/回、年間6回利用可能(要介護度制限あり)
- ごみ収集:週2回、粗大ゴミ以外の何のゴミでも、玄関先に出すだけ
- オムツ助成:一定金額まで2割負担(8割引)で購入、月1回自宅へ配送(年収制限あり)
未経験ケアマネは厳しいを乗り越えるための3つの行動


厳しいとわかっていても、それでも「ケアマネになりたい」という気持ちがあるなら、あとは行動するだけです。



私がこれまで見てきた中で、未経験から早く成長できた人には共通点がありました。
特別な才能ではなく、日々の小さな積み重ねです。
具体的に何をすればいいか、3つに絞って紹介します。
①小さな疑問をその場で解消する習慣をつける
「聞くのが申し訳ない」と思うかもしれませんが、疑問を放置することのほうがリスクです。
小さな確認をためらわなかった人ほど、早く成長します。
先輩が忙しそうでも、「少しだけいいですか」と声をかける勇気を持ってください。
②先輩の対応を「見る」だけでなく「真似る」
電話での言い回し、訪問時の聞き出し方、難しい家族への対応など、これらはマニュアルには書いていません。
同行訪問の機会を積極的に使い、先輩のやり方を観察して、自分の型に落とし込んでいくことが最速の成長方法です。
③「わからないこと」をノートやメモに記録し続ける
初めて出会った病名、初めて使ったサービス、初めて経験した手続き。
これらをその都度メモして、いつでも確認できるようにしておくと、1年後には驚くほど知識が積み上がっています。
「わからないことに出会えた」は、成長のチャンスです。
ポジティブに記録し続けることが、長く続けられるコツでもあります。
未経験ケアマネが働くなら施設と居宅どちらが向いている?


ケアマネには大きく「施設ケアマネ」と「居宅ケアマネ」の2種類があります。
未経験の場合、どちらを選ぶかで最初の働きやすさがかなり変わります。
- 施設ケアマネ
-
職場が経営する施設に入居している利用者を担当します。
外部の事業所や行政との調整が少なく、職場内で完結する業務が多いのが特徴。

主任ケアマネ

業務が日々変動しないので、流れをつかみやすいです。
また職場環境に常に相談相手がいるので、1人で問題を抱え込む必要がありません。
電話対応や突然の相談が不安な方には、施設からスタートするのが向いています。
- 居宅ケアマネ
-
自宅で生活する利用者を担当します。
医療機関・介護事業所・行政など、外部調整が多い、業務範囲が広く覚えることが多いのが特徴です。

主任ケアマネ

経験を積むほど「自分の裁量で動ける」やりがいを感じやすい職種でもあります。
ケアマネの専門知識や地域の社会資源など、幅広い知識を身につければ、どの事業所でも重宝される職種です。
迷ったときは、それまでの現場経験が活かせる職場の方が良いです。



例えば私は、訪問介護事業所の管理者経験が長く、在宅支援が好きなので居宅ケアマネ1本で14年継続しています。
失敗しない求人選び:未経験者が確認すべき4つのポイント


どんなに本人が頑張っても、職場環境が悪ければ乗り越えられません。
未経験者が特に意識してほしいチェックポイントを4つ紹介します。
①主任ケアマネが在籍しているか
主任ケアマネは、ケアマネの育成・相談役・困難事例の支援を担う役割があります。
在籍している職場では、「困ったら相談できる人がいる」という安心感が生まれます。
主任ケアマネがいない環境でのスタートは、未経験者には特にリスクが高いです。
② 特定事業所加算を取得しているか
特定事業所加算とは、国が「質の高いケアマネジメントを行っている」と認めた事業所に与えられる加算です。
また特定事業所加算の条件でもある、主任ケアマネ他、複数のケアマネが所属しています。
定期的な研修、常時連絡体制、困難事例への対応体制が整っています。
未経験者が育ちやすい環境が整っている証です。
③ 担当件数を「少なめ」からスタートさせてもらえるか
法定上の上限は39件ですが、未経験者が最初から30件以上を担当するのは無理があります。
「最初は何件からスタートしますか?」と面接で聞けるかどうかが重要です。



具体的な数字を答えてくれない職場は避けたほうが無難です。
④事務スタッフやサポート体制があるか
書類作成や電話対応のサポートをしてくれる事務員がいる職場では、ケアマネが相談業務に集中できます。
規模の大きい法人や、複数のサービスを展開している事業所は、サポート体制が整っている傾向があります。
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「主任ケアマネが在籍しているか」「担当件数を少なめからスタートできるか」
こういった条件は、求人票には書いていないことがほとんどです。



転職を成功させる大きなポイントは、職場の働きやすさにあります。
- 面接前に職場の内部情報を教えてくれる
- 自分の希望を交渉してくれる
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まとめ:未経験ケアマネの「厳しさ」は乗り越えられる


未経験ケアマネが感じる「厳しさ」は、プロになるための準備期間でもあります。
・業務範囲の広さ・電話対応・マルチタスクが最初の壁
・「介護現場の感覚のまま」「一人で抱え込む」タイプが後悔しやすい
・主任ケアマネ在籍・特定事業所加算取得・件数調整ありの職場を選ぶことが最重要
・転職サイトを活用して、職場の内部情報を事前に確認する
最初の1年さえ乗り越えれば、ケアマネという仕事は長く・安定して働ける職種です。
ぜひ、自分に合った職場を見つけて第一歩を踏み出してください。
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【この記事を書いた人】
主任介護支援専門員。ケアマネ歴14年・主任ケアマネ歴7年。介護福祉士として現場勤務を経て、現在は居宅介護支援事業所の管理者として新人ケアマネの育成にも携わっています。








